足を振り出しにくいとき、動かす足の方に目が向きます。進み心地は、もう一方の「地面についている足」から考えました。片足アップタイプは健常側の踵に約5mmの高さをつくり、反対の足を振り出すときの、地面との引っかかりにくさを考えた靴下です。

高くするのは、地面についている側。
片足アップタイプでは、基本的に健常側、つまり麻痺などのない側の足へ、高い方を履きます。動かしにくい足の下に高さを足す、という考え方ではありません。
歩くときには、一方の足で体を支えながら、もう一方の足を前へ振り出す場面があります。進み心地は、地面についている足を高くすることで、反対の足を振り出すときに地面と引っかかりにくくすることを狙っています。
この役割を「重心移動を促す」と言い換えると、商品の説明が変わってしまいます。また、足首を持ち上げる力を補う装置でもありません。どちらの足に、何のために高さをつくるのかを、分けて理解していただきたい設計です。
5mmの高さと、5mmの効果は同じではない。
約5mmは、商品の踵に設けた高さを示しています。履くことで、歩行中の反対側のつま先が必ず5mm余分に地面から離れる、という意味ではありません。
歩き方は、足首や膝・股関節の動き、体を支える状態、靴や装具などの影響も受けます。靴下は柔らかい素材でもあるため、道具の寸法をそのまま歩行の変化として扱うことはできません。
また、5mmをすべての人にとって最適な高さとする比較試験の結果を、この記事で提示しているわけではありません。転倒の予防や歩行の改善を保証する数字ではなく、まずは設計上の情報としてお読みください。
設計の意図
地面についた健常側の足を高くし、反対の足を振り出す場面の引っかかりにくさを考える。実際の適合や感じ方は、個別に確認する。
踵だけでなく、足に沿う編み地も考える。
進み心地では、踵の高さとともに、足のアーチ構造を意識した編み地の設定を採用しています。[1] 高さのある部分をつくるだけでなく、足に履いたときの形も一緒に考えた設計です。
ただし、「アーチを意識した設計」は、足の骨格を矯正するという意味ではありません。専用のインソールや、処方された装具と同じ働きをするものとして説明することもできません。
履いたときには、踵が狙った位置に収まっているか、編み地がずれたりしわになったりしていないかを確認します。高さの数字だけでなく、足と靴下の位置関係も大切です。
家の中と靴の中。同じ条件とは限らない。
家の中で履いた感覚と、靴を履いたときの感覚は分けて確かめます。靴の中に靴下の厚みが加わると、余裕や当たり方が変わることがあるためです。装具を使っている場合は、装具と靴を合わせた状態で適合を確認する必要があります。
- 踵の位置がずれず、足に無理なく収まっているか。
- 靴を履いたとき、つま先や甲などが窮屈になっていないか。
- 履いた後に、痛み、強い圧迫感、赤みなどが出ていないか。
- 本人が普段使う場所や条件で、安心して確認できるか。
歩くことに不安がある場合は、一人で無理に試さず、担当の医療者と相談してください。処方された装具や靴の調整を、靴下に合わせて自己判断で変更することは避けます。
片足アップと両足アップは、分けて選ぶ。
進み心地には、片足アップと両足アップの考え方があります。片足アップは左右に高さの違いをつくる構成です。一方、両足アップでは、両方の踵に高さを設けるため、同じ左右差をつくる使い方にはなりません。
「高い方が多ければ、同じ働きが強くなる」という関係ではありません。左右の状態と、求めている履き心地をもとに選んでください。片方だけの状態に合わせたい場合は、どちらへ履くかを含めて専門家へ確認しましょう。
サイズは24〜26cmを想定しています。今後のサイズ展開、販売時期、構成や価格については、商品ページで最新の情報をご確認ください。
気になること
どちらの足に、高い方を履きますか?
片足アップタイプでは、基本的に健常側、つまり麻痺などのない側の足へ高い方を履きます。左右の状態が複雑な場合や判断に迷う場合は、担当の医療者へ確認してください。
装具の代わりになりますか?
処方された装具の代わりとして扱わないでください。役割が異なります。併用についても、靴を含めた適合を担当の医療者へ相談してください。
両足アップにも、片足アップと同じ左右差がありますか?
ありません。両方の踵を高くする構成は、片方だけを高くして左右差をつくる構成とは異なります。目的に合うタイプを確認してください。
参考情報・出典
外部資料の確認日:2026年10月2日。一般的なケアに関する参考情報と、本商品の仕様・性能は区別して記載しています。商品固有の情報は、シュポーンの現行商品案内・取扱表示に基づきます。